骨折後のむくみの原因と対処法は?期間はいつまで続くの?

骨折をしたら痛くて、不自由で大変なのですが、骨折後のむくみや腫れも気になるものです。そこで今回は、骨折した後むくむ理由や、むくみや腫れを抑えるにはどうしたらいいのかなど、骨折にまつわるむくみや腫れの対処法について調べてみました。

 

骨折後のむくみや腫れについて

 

骨折をした時、どうしようもないほど痛くて、患部をつぶさに観察する余裕などないと思いますが、赤く、もしくは赤紫に変色して、ぷっくりと腫れあがります。たいていは湿布をして固定して治療する事になると思いますが、その後患部は腫れて、場合によってはサイズが一回り大きく変わるほどむくんだりします。ではなぜ骨折した患部は、あんなにもむくむのでしょうか?

 

なぜ骨折後にむくみが起こるのか

 

骨折した部位に炎症が起きるため

 

骨折した場合、骨が損傷を受けるのはもちろんですが、それに伴って周囲の部分にも影響があるものです。骨が折れるほどの衝撃を受けたわけですから、回りの筋肉や血管もダメージを受けます。そしてダメージを受けた部分で炎症が起こり、それがむくみや腫れを引き起こすのです。骨折と周囲のむくみと内出血は、いわばセットみたいなものです。気分のいいものではありませんが、あまり深刻にならずに、落ち着いて適切な処置をしましょう。

 

骨折後のむくみはいつまで続く?

 

骨折が治癒しても続く!長ければ半年ほど

 

骨折をした場合、骨折の程度にもよりますが、骨がくっつくまで6週間程度かかります。そして患部の骨が、以前と同じようにしっかりするまで約3ヶ月ほどかかります。

骨折をした際には周囲の血管や筋肉、靭帯なども大きなダメージを受けますが、損傷を受けた周囲の血管はそのまま血流が元に戻るのが難しく、損傷を逃れた別の血管が徐々に血流を増やしていくので、完全に復旧するまでむくみやうっ血が起こります。これが6ヶ月くらいかかるのです。

また損傷を受けた靭帯や筋肉の回復も、治療で固定していた期間と同じくらいかかるので、むくみが取れて動きがスムースになるまでには、半年ほどかかると認識しておいたほうがいいでしょう。

 

骨折後のむくみの解消法4つ

 

医療用の着圧ソックスを履く

 

医療用の着圧ソックスには、

  • 足の血液の循環を促進する
  • リンパ液の流れを良くする
  • 老廃物の除去の効率を上げる

といった働きが期待できます。骨折後の足のむくみに対して、見た目が良くなるという効果はある程度あるでしょう。しかし骨折後のむくみの原因は、筋肉や血管の損傷から来るもので、血管そのものの修復は着圧ソックスではできません。本来、血液やリンパの流れは筋肉が司るものです。筋肉や血管も本来の使い方をしていないと次第に機能が低下していきます。着圧ソックスはあくまでも対症療法なので、あまり頼り切らずに、医師と相談しながら使用するようにしましょう。

 

湿布で冷やす

 

骨折をしたという事は、周囲の血管や筋肉や靭帯にもダメージがあり、炎症を起こしている状態です。そして炎症を沈静化させるためには冷やす事が大切です。骨折をしてすぐの場合、湿布で冷やすのが効果的です。冷やす事で血管が収縮し、神経の伝達を和らげる事ができ、痛みの緩和にも繋がります。逆に温めてしまうと、血管が拡張し、血流が増え、神経伝達速度も速くなるので、痛みも大きくなりますし、炎症も悪化する場合もあります。時間経過によっては処置の仕方も変わりますので、医師の指示に従って処置しましょう。

 

マッサージを行う

 

骨折直後から骨がちゃんと付くまでは患部を動かす事はできませんが、ある程度の期間患部を固定していると、患部の周囲の筋肉が固まってしまって筋力が衰え、骨折が治った後も元通りになるのに時間がかかってしまいす。そこで患部の周囲の筋肉のマッサージやリハビリが必要になります。マッサージをして、直接患部ではない部分をほぐして動かす事で、筋力の低下や硬直を防ぐ事ができ、血行もよくなるので、むくみも少し抑える事ができます。骨折をした部位によってマッサージの仕方は異なるので、医師や理学療法士、看護師によく聞いて処置をするようにしましょう。

 

関節をよく動かす

 

マッサージと共に関節を動かすのも効果的です。患部をギプスで固定していると、静脈やリンパ液の還流が悪くなりむくんだり腫れたりします。また動かしていない部分の筋力も低下します。そこで適度に関節を動かす事で血液やリンパ液の流れも良くなり、筋力の低下も防げます。ただ骨折した部位によって、動かしていい関節と、かえって状態を悪化させてしまう関節もあるので、必ず医師や理学療法士、看護士のアドバイスを聞いて行うようにしてください。

 

部位ごとのむくみの対処法

 

手首の場合、常に心臓より高い位置に

 

骨折した部位を心臓より下の位置にしておくと、うっ血して血流が悪くなり、患部の血圧が上がり、むくんでしまいます。そこで患部に血が溜らないように、患部を心臓より高い位置にキープする事が必要になります。手首の骨折の場合は、比較的簡単にできる事なので、なるべく常に心臓より高い位置に手首があるようにしましょう。可能ならば、心臓より高い位置に手を保持したまま、指を握ったり開いたりするというリハビリをすると、むくみに対して効果がありますが、あくまでも無理をしない範囲で行ってください。

 

足首の場合、枕を使って足を高くあげて寝る

 

足首の骨折の場合、入院中なら高い所から足を吊っておく事が可能ですが、自宅だとそうもいかないでしょう。その場合は、枕やクッションを使って、その上に足を置き、心臓より高い位置に足を保持しながら寝るようにしましょう。また座る時も、別の椅子やスツールを用意して、足を心臓より高い位置にキープしながら過ごせば、むくみの改善に役立ちます。

 

いつまでも痛みや腫れが取れないときは他の病気の可能性も

 

複合性局所疼痛症候群(CRPS)とは?

 

骨がついた後も、いつまでたっても痛みが取れないで、腫れが続いている場合、通常のむくみとは別の病気を発症している可能性があります。しばしば起こりうるのがCRPSです。

複合性局所疼痛症候群というもので、多くは骨折や捻挫などの外傷が元で発症します。きっかけとなった怪我の症状よりも、明らかにひどい痛みや腫れといった症状が続く場合に疑われる病気です。骨折した箇所とは違う部位が腫れたり痛くなったりするのが特徴で、以下の5つの症状のうち、2つ以上の症状があればCRPSと診断されます。

  • 皮ふ・爪・毛のうち、いずれかに萎縮性の変化がある
  • 関節を無理なく動かせる範囲が制限されている
  • 持続性、不釣合いな痛み、しびれたような針で刺すような痛み、もしくは知覚過敏がある
  • 発汗が亢進している、もしくは低下している
  • 浮腫がある

CPRSは自律神経が過剰に働いて疼痛を引き起こしているもので、その要因も症状も、治療法もさまざまです。

 

セカンドオピニオンを検討してみよう

 

骨折後なかなかむくみが取れない、痛みがひかない、医師の説明がよくわからない、など不安に感じる点がある場合はセカンドオピニオンを検討してみましょう。

医師と患者は、日本の場合《先生》という呼び名のせいか、どうしても主従関係みたいになってしまう傾向があります。しかし医師と患者は本来フラットな関係にあるものです。受け身の診療にならずに、どんどんわからない事、気になる事を聞いて、自分の希望や考えを積極的に話すようにしましょう。それでも納得がいかない場合は違う意見を聞いてみるのも手です。紹介状を書いてもらってセカンドオピニオンを聞いてみましょう。別段特別な事ではないので、医師も嫌な顔をしないはずです。

特にCRPSの場合、完全な治療法が確立しているわけではないので、自分にあった、より効果的な治療法を求めて、いろいろな意見を聞くのは有益な事でしょう。

 

骨折をした際に一番大切な事とは?

いかがでしたか?骨折しただけでも最悪なのに、ギプスが取れても患部がパンパンになったまま、というのは困りものです。むくみの要因にあった処置の仕方を、必ず専門の医師や理学療法士、看護士に聞いて、適切に行うようにしてください。

ただ何よりも優先すべきなのは、骨折した骨を元どおりに治す事です。くれぐれも焦って無理なリハビリやトレーニングはしないように気をつけましょう。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です